緊急帝王切開
双子の妊娠記録
地上の楽園(病院)で過ごす事早2週間。
36週の生産期も目前。
自然分娩も考えましたが、私の場合は双子姉(おっとり)が骨盤にがっつりハマり抜けない逆子、加えて妹は体重が増えず2000超える可能性が薄い為に問答無用で帝王切開。
日取りも決まり周りの人に伝えた次の日にまさかの緊急帝王切開になりました。
おしくも35週 6日!あと1日。。(笑)
当日は母に差し入れしてもらったごはんに舌鼓をうち「あと2週間だね!」なんて話していたのですが、夕飯を目の前にして血圧が160/100。。
夕飯を待機したまま待つこと10分。
担当医の先生が
「もー母体危険にはさらせないし、お腹の子も外にだして大丈夫だから育てましょう。
手術やっちゃいましょ♪」とさくっと。
返事はYES!しか言えません。
なんか分からないけど体が震えて仕方なかったです。武者震い?びびり?(笑)
震えながら電話しても母、父、主人誰もつながらず、震えながら毛刈りをされる。
やっと母につながるも動転してるのかスーパーの買い物の話してる。ま、2週間後のはずが急に娘が腹切るよってなればしょうがない。もちろん母も誰も待たずベッドごと手術室へGo!主人には「今から手術になりやした」とラインをいれる。
人生初手術室はスターウォーズ的空間でした。血圧の降圧剤でさらに震える(笑)
あまりにテンパりすぎて看護師さんの
「消毒用アルコールはかぶれますか?」
に対して、
「お酒弱いんですよ」
と答える。
術中にアホな間違いに気付き1人つぼ。
究極の笑っちゃいけないin手術室。
担当医の先生は「手術用の帽子と靴がないよー」と飛び跳ねて探していて、あまりに面白く先生最高!と改めて思う。
そして始まる手術。
まな板の鯉。
内蔵を人に見られているのかーと不思議。
あっと言う間に「産まれます」で1人、2人。
看護師さんが「イェーイ!」と双子と私のおでこを合わせてくれました(笑)ノリ!(笑)南国だから?
先生お腹切るの早いんだなー!とびっくり。
あー本当に人間が2人も腹にいたんだ。
目も口も手足もあってよかったなと。
何より、双子を腹の外に生きた状態で出すというミッションがやっと終わった事にほっとして、長かった10ヶ月が本当にしんどかったなーと走馬灯のように蘇り、腹開かれたまま手術台で泣く。
チクチク縫われてる間に双子はNICUへ。
手術前、私のいた病院のNICUでは1人しか受け入れられないのでもう1人は術後他の病院へ搬送する予定でしたが、小児科の先生方の調整のおかげで(もしかしたらNICUから GCUに移ってくださった赤ちゃんもいたかもしれない。)2人とも同じNICUで預かってもらえる事に。これはすごく大きいです。産後の体力考えると2人ばらばら病院だったらもー大変だったと思います。
術後病棟に戻り痛みとの1日の始まり。
産後の感動。。なかったな(笑)
私は兄を下から、双子は帝王切開で生みましたが。。うーん断然帝王切開辛い!(個人的な感想です)切腹ですもの。自分の命も賭ける感が震えました、怖くて。
どんな出産方法も命懸けですよね。その優劣を決めるのはナンセンス!と身を持って思いました。